熊日夕刊「ヤング欄」における自己完結型エッセイ

アメーバ捜査網・第2回「インターネットは最終兵器」

1997年11月上旬執筆、11月18日掲載

(熊本日日新聞夕刊「ヤング欄」で隔週連載されたコラムです)

 テレビを見るときに、何故テレビは映るのだろう?とか、何故ピッチや携帯は遠くの人とおしゃべりすることができるのだろう?とイチイチ悩む人は余り居ないと思う・・。いや居たりして(笑)。

 確かにそこには、ハイテクノロジーの恐るべき緻密なワザが根底に流れているのだけれど、少なくとも我家のもうじき90才に手が届く父親は、全く気にせず毎日テレビを見て、なんと!ピッチで電話をかける。

 一方、何故かパソコンの話題となると「どうしてそんなことが出来るの?」とか言う人が必ず出てくるよね。ひどいのになると「何だか恐いぃ」なんてご意見まで登場する始末・・。

 パソコンと言えど高だか道具の一つに過ぎないわけで、パソコンから絵や音が立体的に出てくるのが不思議で恐いんだったら、電子レンジでチン!できてしまうことも不思議で恐いと言わなければ不公平じゃん。

  で、パソコンを単なる道具の一つとして重宝するのがインターネットという奴なんだけど、熊本での普及はイマイチといった感じ。

 コギャルが学校帰りに見つけたお気に入りの物をデジカメで撮って、それを自分のホームページから毎日発信している首都圏辺りのそれとは随分違う御様子。

 ココだけの話なんだけどね。(立場上あんまり大きい声では言えない・・笑)『インターネットって、ホント、つまんないデスよ』
 劇的にトホホなホームページとか、極寒ページだとかが、自己満足の旗の下、実に賑やかに展開中です。

 とは言え、インターネットそのものがつまらないっちゅうわけじゃない。インターネットがつまらないというのはね、それこそ「テレビがつまらない」と言っているのと同じ次元の話。テレビに面白い番組とそうでない番組があるように、インターネットにも面白いコンテンツがきっとある。もし無ければキミが自分で作ればイイんだよ。

 それにテレビなんかとの最大の違いは、何のお伺いも必要とせず、好きなことを好きなだけやれること。自分が作り手だもんね。

「熊本には自分の才能をパフォーマンスする場が無いぞ!」とお嘆きの君。インターネットは君のパフォーミングスペースを作る最高の道具になる可能性大。それは音楽系・映像系・文章系などジャンルを問わず、ローカルパフォーマー&予備軍全てにとっての最終兵器なのかも知れないぞ。

筆者注・ホントは「インターネットはつまらない」というサブタイトルなのでありました。

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