突然ですがParaTがオヤジ世代に喧嘩を売ります

96年8月号「オヤジ狩りのススメ」

 ところで日本国内で伸びている会社の現場最前線の管理職は30代前半だというデータがあるのをご存じだろうか…。

「オヤジ狩り」…なんとソソる言葉だろう!!
とは言え、泥酔オヤジを背後から蹴倒して金銭を奪うという痛快な犯罪行為を奨励しているのではないので誤解無きよう。

 因みに私が定義するTオヤジUとは、40代半ばから50代前半の凡そ管理職エリアに位置する中で、最もベーシックでトラディショナルな駄目人間のことを意味する。では何故このTオヤジUをT狩るUことが私をソソらせるかと言うと、使いもんにならん低い実務能力と、それに相反する卓越した自己弁護能力を持ち、まさに世の中の動脈硬化の主役として君臨しているこの手の人種を撃破するたびに『タネリンとってもちょべりぐぅ!!』てな気分になるからなのである。痛快愉快なのである。

 大体最近のオヤジ連中は、おしなべて世の中の動きに対してT実に鈍感Uである。ほぼ1日中を会社のデスクで過ごし、休日はゴルフか釣りかパチンコであろう…。主要な情報源と言えば週刊ポストか現代か、中には「ワシは問題実話を愛読しておる」なんていうツワモノもおろう。ともかくそんなのからちょっと見知った程度の知識でT世の中の出来事全てUをあたかも観てきたように語れる自信は一体どこから生まれるのか。

 ひと昔前だとこの手の人種はスケベ重役クラスに散見されたものだが、高密度情報が超高速に動き回る現代社会においては、重役ジジイよりもむしろ現場監督たるオヤジ世代にその影響がモロに出ているのである。要するに完璧に乗り遅れてしまっているのであるな。それなのに奴らはやたらとプライドだけはお持ちのご様子で、そんなプライドをちょっとでも傷つけられると急に女子高生みたくブゥたれる。おかげで仕事は前に進まなくなる。すると部下に責任を押し付ける。実にご都合主義で生きている。

 なんだか10年前に「わたしは子供が嫌いだ」と伊武雅刀が唄った歌みたいだが、俺は何度かこの手のオヤジにキリキリ舞させられちょるので私はオヤジが大キライだ。まあこの手のオヤジよか稼いじょるし実績もあるけんワシの言うことには説得力あるんよ。現に頭の良い社長さんはワシを講師に招くくらいやもんね。(単なる自慢話でした)

 で、30代半ばから下の世代のキミ達に告ぐ。キミ達にもし自立心と向上心があるならば目の前にいる愚鈍なオヤジ管理職を狩りまくれ!!それがキミの未来を切り開く突破口になるはずだ。「時は今、雨が下しる五月かな」…ひっひっひっ…。

 さて、CORROBORATION誌上ではこのコラムは今回でひとまず終わり。これまで熊本文化などに対する悪口雑言の限りを尽くし、いろんな奴からのリアクションもあって、個人的には非常に楽しめたよ。でこれからはこちらのホームページの方で装いも新たにコラムを書き続けていくので宜しく。

 ともかく熊本を面白くするには若い奴らのパワーが必要なんだが、お前らちっとも動こうとしないんで、結局俺が動くことにした。何せ2年半も遊んで暮らしてたんでちょいと過充電ぎみだわい…。

 まあ何をやらかすかはお楽しみということでfmcの方では番組で相変わらず無茶なトークを展開しているのでそっちの方もよろしくネ。

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