■イントロダクション

1983年。全国的な大ブームとなったミニFM。急に盛り上がったブームのお陰で、いろんな人達に揉みくちゃにされる主人公《2番》・・彼は弱冠20才。自分が何を目指していて、何の為にミニFMなんかやっているのか分からない、けれど何かドロドロと熱く煮えたぎったフラストレーションを持つ、変な青年である。

《2番》は仲間の《5番》、そして遠くから彼等を見守る《4番》と共に人生のスパイラルに陥っていく。

・・メディアとは何なのか?
・・怪し気な権威主義。
・・変っていく人々との葛藤。

地方都市の中途半端な空気の中で、翻弄されながら、それでも《2番》が突き進んでいく。
その先で彼等が見たものは・・。

種田守倖(榎田信衛門)の自伝的ストーリーを、ポップかつクールに描く感動の青春ストーリー。