スクリーンに映し出される一葉の写真。
例えばそれは「どこかの玄関」や「見覚えがあるビル」を写した写真。何の変哲も無いスナップだ。
プロファイリングショーと称するこのパフォーマンスは、日常を捉えた平凡な写真の中から、まさに《非日常》を炙り出していく「即興狂言」である。
空想エンターテイナー榎田信衛門の脳内に炸裂する虚虚実実のストーリーが、マシンガントークとなって四方八方に飛び散る。
一葉の写真が奏で出すストーリーに観客のイマジネーションは高揚し一体化していく。
2002年5月。最初のプロファイリングショーが公開された。会場はちょっと広めの喫茶店。約50名観客の度肝を抜く3時間にも渡るハイテンショントーク。外連の効いた仕草。小気味良い毒気。‥類型の無い先端的なパフォーマンスとして高い評価を得た。
あれから7年の歳月を越えて、いま新たなプロファイリングショーが幕を開ける。
榎田信衛門。1963年山梨県出身。メディアプロデューサー、写真家、時代劇評論。
主に首都圏キー局において「平成教育委員会(CX)」「クイズ世界はSHOWbyショーバイ(AX)」など数々のヒット番組を企画する。
この他、CMやラジオ番組のディレクションも精力的にこなすマルチクリエーター。ウェブラジオFMCのCEOでもある。

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