所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第286回

9月23日の日常から・・

地元リスナーさんからのメール。
尚、これは地元熊本に限定した話であって、全国規模の話ではない。
念のため・・。

「本屋に『聴かせてやんない!』が平積みになっている様子を見て、
我々リスナーはダイレクトに嬉しく感じたけれど、
FMCを知らぬ一般市民は一体何なのか理解できないのではなかろうか?
見た感じ・・それが熊本を舞台にした本なのか何なのか伝わり難いぞよ」
というご注進であった。

そのメールは続く・・。
「今回の本は、我々リスナーを楽しませるだけに作ったものではないはず。
むしろFMCを知らぬ熊本の人達に、その本質を知ってもらい、
FMC本体だけでなく、ParaTという馬鹿の見本の人生哲学を通して、
何かを感じ取ってもらうためではなかったのか?」・・とある。

他人から馬鹿の見本と言われるのはあまり愉快ではないが(笑)、
なるほどいいことを言ってくれる。

早速、市中見廻りに繰り出した。

いくつかの書店を検分。
なるほど・・押しが足らん。

自分の本が出て初めて気付く《書店のポップの弱さ》である。

商売柄、レコード屋に出入りすることは多い。
新譜の1個1個に店員推薦メッセージやら能書きなんかが付いてたりで、
それぞれがどんな感じの曲なのか、
客に効果的な第一印象を与えようという「とりあえずの努力」をしている。

ところが本屋に行くと・・・地味だ。(笑)
努力の跡はあるにはあるのだが、弱い・・弱すぎる。
せめてこのサイト(天竺堂書房さん)くらいの押しがあると嬉しい。

私のマーケティング用語に「75cm射程圏内」という言葉がある。
客が商品との距離75cm以内になった時、
何でもいいから1回は目線を奪う工夫をしたディスプレーが、
とりあえず客の興味を引くという単純な理論である。
手にとってみて、興味が無ければそれでおしまい。(これは当然)
しかし、興味を覚えるかもしれない客を75cm以内で素通りさせること位、
商売として「残念」なものはない。

見れば、いいポジションなのよ。
圧倒的に75cm以内に入り込みやすい「入れ食いゾーン」に陳列して頂いておる。
ポップも付けてくれておる。店員さんありがとう!
しかし・・弱いのだ。

早速帰って自家製ポップを作り始めた私である。
著者自らポップを作ろうとした者は、自費出版以外では皆無であろう。

派手なのが出来上がった。(笑)
書店と言うより電器屋とかレコード屋のそれに近い。
※小道具作りはプロですけんね。昔、ガチャピン(高山撮影用)を繕ったこと有り。

某書店にて・・。
「あのぅ・・この本(カウンター横の本を指差しつつ)の著者ですが・・」
※このフレーズ・・結構気に入っている。
「うちの若い者が(嘘)ポップ作ったんですよ。(作ったのは俺)」
「はい!これはいい感じですね。ありがとうございます。早速置かせてもらいます」
早速セットして貰った。

「いい感じですね。目が行きますね!」てな感じ。

『どてらい男』『あかんたれ』を見ていた甲斐があった・・かも。(笑)

※ParaT自作ポップは「K久屋書店」に行くと見つけられるかもよ。



余談・・。
午後、江森夫妻が現れた。
バッコン岩崎は入院中であるが、
外出の許可を貰って夫婦でお出かけということらしい。

「いよいよ引っ越しがきまりました」
「あ、ほんと」
「ここから徒歩3分です」
「はあ?」
「そこの高校の門の前です」
「めちゃめちゃ近所じゃないの」
「よろしくお願いします」

何やら10月転居とのこと。
FMC城下町時代(82〜88年頃)の再来か?
どうなることやら・・。



榎田さんがプロデュースしている
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http://www.fmc.or.jp/
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