所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第227回

5月11日の日常から・・

『九州新幹線レールウォーク』に参加した。
以前は九州新幹線建設猛反対論者であった私だが、
ここ数年は見事に「転向」して賛成論者である。

九州新幹線が全区間開業(300キロ運転)すると、
熊本−博多間はたったの34分で結ばれる!
この経済効果を地元熊本経済界は期待するわけだが、
私はまるで逆。
《福岡からは何も入ってこなくて、
熊本からの果てしない流出が始まる》と考えているのよ。
だから、
毎度毎度ルーチンワークっぽく、
同じようなことばかりで、
ちっともかわり映えしない「熊本の文化」とか
「メディアのいろいろ」とか
「流通のいろいろ」なんかに与える大打撃はさぞや凄かろうと
期待しちょるわけさ。
こうでもないと目が覚めんからねぇ。
「熊本の眠りを醒ます新幹線、たった4両で夜も眠れず」(94年、ParaT作)

てなわけで、本日は鹿児島県出水市の新幹線の線路を
トボトボ歩いて来た。
線路上を4キロ、下の道路を6キロの計10キロであった。

熊本駅で変なやつ江森と待ち合わせ。
旅慣れた2人の読みはピタリと的中。
集合時間を若干早めに繰り上げたので、特急自由席の行列トップをゲット。
難なく座れた。(ちなみに満席、超満員である。)
すぐ脇で「歩こう会」という名札をつけた爺さんが
大声で喋りまくってうるさくて仕方が無い。
車内の携帯電話のマナー云々以前の、モラル知らず年寄りに
イライラしつつ、出水駅に到着。

開会式の後、順番に出発。
実に単調なコンクリ構造物である。
遮音板で囲われているため景色はほとんど見えない。
ちんたらちんたら2000人が歩く図である。
まるで戦後の買い出しか、神戸の被災地に向かう人の波という感じ。

弁当が支給されていた。
竹の皮に包まれた、見た目ちょっと大きめな「ちまき」といった
なかなかそそるやつである。
中身は、白飯おにぎり1ケ、筍おにぎり1ケ、つけあげ(さつま揚げ)2枚、
つぼ漬け2枚・・量は物足りなかったが、なかなかいい味であった。
弁当は、城跡(丘の上)で食した。

その後は、武家屋敷の街並とか、日本一デカいとされるお地蔵さまとか
を見物しつつゴールへ・・。
ゴールは出発地と同じ出水駅である。約2時間半で到着。

温泉入浴券も付いていた。市内3ケ所のうちどれかに入れるのだが、
いい感じでシャトルバスが入ってきた「もみじ温泉」に向かった。
15分で到着。
よくある日帰り温泉施設であったが、泉質も良く(飲泉も可)、
なかなかであった。

さて、シャトルバスで逆戻り。
帰りの特急も混雑必至なので、先手先手の行動パターン。
ここでも難なく座れた。(増結11両編成なのにやはり満席状態)

車内でビール飲むぞ!と決めていたら、
自販機にはノンアルビールしかなく・・「ええっ!」と驚いていたら
車内販売のつばめレディ登場!「待ってました〜!!」
つけあげとビールで乾杯〜!

1時間半弱で熊本駅到着。まだビールが足らんかったので、
駅構内の「焼鳥・驛亭」に入る。
※意外と旨かった。
小1時間くつろいで、ダッシュで0番Aホームに向かい、
豊肥線普通電車に乗車。新水前寺駅まで10分の行程。
さすがに疲れた。


『今日の1コマ…A』九州新幹線レールウォークにて


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