所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第206回

3月18日の日常から・・

好きな映画の1つに『アンタッチャブル』(主演/ケビン・コスナー)がある。

禁酒法という下らん法律下の米国における
「ギャングの親玉vs清廉潔白な財務省役人」という映画である。
史実では、アルカポネとエリオットネスが対峙したのは
裁判所の中でだけらしいが・・ま、そんなことはどうでもよい。

禁酒法を隠れ蓑に違法な利益をあげ、悪の限りを尽くすギャングの親玉は、
やがてネス達の献身的な努力の前に破れ去るのである。
痛快である。

ラストシーン・・。
勝利したネスに新聞記者が声をかける・・。
「禁酒法が廃止されるそうですが?」
ひと呼吸置いてネスが答える・・。
「一杯やるよ!」

素晴らしい!いい映画だ。

なるほど『法』とはこういうものだ。
例え下らぬ『法』であっても、それが現実に存在する以上は、
それを遵守(遵法)する。
それが秩序を維持する基本である。

いやいや、私は遵法ガチガチ論者ではない。
車がいなければ信号無視して横断もするし、
CDを借りてコピーしたこともある。
えん罪ではあったが留置所に入ったこともある。
(喧嘩の仲裁をしてたら、当事者と間違えられたのだよ・・笑)

でもなぁ・・。
立場上、何があっても法を尊ばなければならぬ種類の人間がおろう。
政治家とか法律家とかがその筆頭だな。
こいつら、法を作り、法を執行する立場なんだから当然である。

中でも最上位に位置する法とはつまり「憲法」であるな。

ちなみに私は《改憲論者》である。
防衛のための戦闘行為を否定するべきではないという思想を持っている。
だが、さっきのエリオットネスのように、
そこに存在する以上、例え下らぬ法律であっても、
やっぱ憲法は尊ばねばならんやろ・・と思うのである。
でなければ国家としての体を成さぬだろ・・と思うのである。

我が国にはこういう憲法の条文がある。

第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
  国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
  国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
  国の交戦権は、これを認めない。

!!おいおい小泉。
!!いいのか小泉。

「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とまで
言っている国がだぞ、軽〜くアメリカの戦争を支持していいのか?

憲法だぞ憲法。
実態に基づかない「理想条文」だが、
憲法ぞ。

首相(政府)が遵守しない憲法って何なんだ?
この政府(国)は一体何なんだ?

明日、多分明日だが、
第2子が誕生する予定である。
(フィラリア井元、本日入院。明日出産予定。)

こんな状態の、こんな国に生まれてくる君に
我々大人は、一体何をすべきなのか?
ちょいと大袈裟に思考回路を巡らせておる。


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