所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第197回

2月24日の日常から・・

『鬱』である。

本日午後4時半頃からであるが非常に鬱だ。

今夜一杯「かん」に触る奴には、
問答無用で重量級パンチをお見舞いすることになる。
・・近付くべからず。

本日は、珍しく朝8時過ぎから仕事をしておって、
爽やかな朝。実に気分が宜しかったのである。
昼過ぎからは専門学校で授業。
こちらも「和やか」なひとときで、全く問題無し。

そして午後4時半。

ここで、かつてタクシー運転手を足蹴にしたことで有名な松平アナであれば
「さて、午後4時半であります。まさに《その時》でありました」
と言うところである。


いつものラーメン病の発作で、某ラーメン店に入った。
ラーメンを注文した。
5分ほどで熱々のラーメンが運ばれて来た。
割り箸をパチンと割る。
「いざ!麺よ!スープよ!口中に突撃〜!!」
ラーメン喰いは、勢いこそが身上である。
否、麺喰いは統べて「勢い」なのである。

ちんたら喰ってる貧相なサラリーマンを尻目に、
あっと言う間に4分の3をすすり上げる私である。

「ん?」(箸が止まった)

何やら黒い点がスープの上に浮かんでおる。

「揚げニンニク?」(最初はそう思った・・)

じっくり見れば、それは昆虫であった。

ゴキブリの小さいのとか小蠅の類いが
スープに浮かんでおるという体験は誰にもあると思う。
実際、あっしも幾度となく経験しちょる。
気持ちがいいもんじゃないが、
「ま、よくあることよ」で、
ちょいとすくい上げて取り出して、無かったことにする・・
ということもタマにある。(意外と大人だったりする)

しかも今回は既に4分の3をクリアしておるし・・。
しゃーないなぁ・・と思って、箸でつまんでみたら・・。
それはゴキブリの子供でも、小蠅でもなく
「巨大な」であった。
恐らく卵を抱えておるのだろう。お腹がパンパンの巨大蚊であった。

〜気持ち悪りぃ〜。
※季節柄意外性が強いのと、お腹の膨らみ具合といい、
 足の長さといい、余りにグロかったのである。

しよ、庶民の楽しみであるラーメン。
家族に内緒で食する夕方のラーメン。
ワンコインでお釣が来る場末のラーメン。
その楽しみが・・・楽しみが・・
2月の蚊に奪われてしまった・・。

毎日でもOKなラーメン。
恐らく向こう1ヶ月は喰う気が起きない・・。
まったくもって『鬱』である。


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