所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第184回

1月29日の日常から・・

今朝の熊日朝刊を見たら
「県立劇場駐車場で身元不明男性凍死」
という小さな記事が掲載されていた。

28日午後3時50分頃、県立劇場駐車場の植え込みのそばで、
上半身裸の男性が倒れているのを
通りかがった学生が見つけ110番通報したとのこと。
警察が確認したところ、男性は既に死亡(凍死)しており、
現場付近に、
この男性の物と思しきジャンパー、セーター、スラックスなどが
脱ぎ捨てられていた。

午後3時50分か・・。
すぐその近くを通ってたのよね。
5〜6人の一般市民が塀越しに県劇駐車場を覗き込んでいたので
「なんだろー」と思って、
車窓からではあるが、ちょいと背伸びしたら
駐車場に鑑識っぽい車輌が来ておるのをあっしも目撃した。

「車上狙い?」と思ったんだけど、そうか、凍死者だったのか・・。

上半身裸で思い出すのは映画『八甲田山』の1シーン。
凍死寸前で精神錯乱状態になった兵士が、
突然軍服を脱いで裸になり、
そのまま雪の上に倒れて死んでいくシーン。

こんなことが実際あるのか?と思う人もいるだろうが、
あるんだな。

中学の時、1学年下の生徒数名が冬の阿蘇山(高岳)で遭難して
死亡者を出す惨事になったことがある。
やはりこの時も、1人の生徒が突如走り出して絶叫したと思ったら、
バタッと倒れてそのまま動かなくなったと言う。

他にも、皮膚感覚が麻痺して、暑くも無いのに(むしろ極寒なんだけど)
猛烈に暑さを感じて服を脱ぎ捨て始めるということがあるそうだ。
死を直前にした生命体としてのパニックなんだろーな。

県劇の一件が、そういうものであったかは、報じられていないし、
多分報じもせんのだろーけれど(調査報道じゃないからなぁ)、
いずれにせよ合掌。

今日は時折雪がパラつく寒い1日である。


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