所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第153回

11月7日の日常から・・

昼間、不在者投票に行ってきた。
いろいろ考えたけれど、37才の幸山候補に入れて来たよ。(笑)

実はね、本音を言うとあっしゃ現職三角候補が当選した方が
面白いと思っておるんだ。

熊本なんてところはね、他の地方都市と同じく、
利権や癒着という構造が、明確に定着している都市である。
日本の悪い所(ムラの論理も含めて)の縮図だ。

で、そういう利権に巣食う多数の匹夫(政財界の小者達)によって、
最早どうにもならない状態にまで追い込まれている。
言わば「末期ガン」だ・・。

だが面白いことに、
この末期ガン患者には何故か《自覚症状》というものが無い。
否、むしろ一見元気にも見える。

せいぜい「ちょっと風邪ぎみで・・・」と言った風(ふう)であり、
「ま、風邪薬でも飲んでおくか・・・」という程度なのである。

現職三角候補がやって来たことをバッサリ斬れば、
市販の風邪薬程度のもんであろう。
値段は高いが大した効果が無い。
これからも恐らく変わることはあるまい。

そのうち病巣は致命的な部位を冒し、やがてこの町は死ぬ。
それはそれで分かりやすくていいかもしれない。
だったらそれはむしろ早い方がいい。

例えば・・10年前、我々は騙されたよ。
颯爽と現れた政治家「細川護熙」なんかに期待しちまって、
不用意にも政権を預けたことに始まる日本のダッチロールは、
まさに無駄な延命策、対処療法を行ったに過ぎない。
否、やりようによっては病巣をバッサリ切除し、
回復基調に乗せられたかもしれないことを考えると、
こんなアホ政権を生み出すことに1票を投じてしまったのは、
痛恨の極みである。

今から思えば・・
むしろ自民党政権をそのまま続けた方が、
徹底的に化膿することによって致命的な敗血症を起こし、
全てを一旦腐らせることによって再生の道を歩めたのではないか?
と確信的に思えたりして、
あっしを騙して1票を投じさせてしまった細川モリモリについては、
例え世が世なら従四位の誉れ高き大名であったとしても、
「ふん。こちとら所詮1万石の小大名だい!(譜代ではある)」
とブツブツ言いながら、
悔しいので一生馬鹿にし続けてやる予定だ。(笑)

じゃ幸山候補はどうかと問えば・・
これがまた判然としないんだわ。
「市民との対話によって・・」という耳障りの良い言葉で
お茶を濁されている感がある。

大体やねぇ《市民って誰なんだよ?》・・いつも感じる疑問である。

市民全員の声は多分聞けない。
市民全員の声にいちいち左右されていたらそれこそ衆愚政治である。
それとも市民運動の活動家の声か?
これじゃ新たな利権の発生だ。

求められるのはバランス感覚に長けたリーダーシップであろう。
そのためにも「市民との対話によって・・」ではなく、
分かりやすい言葉できちんとした政策アピールを行うべきである。
しかしこの点では後手後手であると断じざるを得ない。

だからこの人が、
市販の風邪薬なのか?
病院で処方されるやや効き目の強い風邪薬なのか?
抜群の効き目を示す抗ガン剤なのか?
それともただの栄養ドリンクなのか?

まだ判然としない。

しかし《プラシーボ効果》はあるように思う。
幸山候補が仮に当選したらの場合だが・・。

長野県のコダゴタまではいかないにしても、
殆どオール与党っぽい市議会や既存の利権匹夫達との大激突が待っている。
そうなれば、市民の耳目は市政の動向に集まる。
「なんとなくやってくれそうだ!」
市民の関心が高まることがあれば、
まさにこれが《プラシーボ効果》みたいなもんで、
とんでもない病魔を覆滅する強大なエネルギーを発揮する「可能性」がある。
(実はこれが一番難しいのであるが・・)

そんな可能性に脆弱な期待感をもって、あっしは1票を投じた。

もし、手のひらを返したようなことをすれば・・
悪口雑言の限りを尽くして「大ネガティブキャンペーン」をやっちゃるけんね!
という脅しをかけた上で、彼の検討を祈る。

明日、午後7時から九品寺の『王栄幼稚園』で、
幸山候補立ち会い演説会がある。
ちょいと覗きに行ってみるかの・・。


『今日の1コマ』 スクラッチ中の娘。あっし好みの露出で撮れた。

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