所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第087回

8月21日の日常から・・

今回は、FMCスタッフ向けの殆ど業務連絡っす。

どーもこの日記が《新華社通信》モードと言うか、
スポークスマン的媒体になっているきらいがあるので・・。
じゃ、ちゃっかり利用しちゃろうというわけ。

ということを踏まえた上での発言。

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今、番組枠を維持するための時間消化になってるでしょ。
つまらんねぇ。

それとねぇ。
スキル(特に技術面)がなかなか上がらないが、
それはねぇ、簡単な話。怠けてるからよ。

例えば『音声編集ソフト』とかの使い方にしてもねぇ。
使い方を教わる前に予め知っておけ!(これ基本)

ソフトの名前とか、機材の型番とか、
そういう表示は何のためにあるのだろうか?
そして、何の為にインターネットがあるのだろうか?

必要な情報はほぼ100%入手可能なはず。
しかし、入手しようと思わなければ絶対に入手できない。

分からない用語が登場したら、
その用語で検索をかければ良い。
たかだか放送技術用語である。
はっきり言って絶対見つかる。
※第一、FMCには国内最高峰の『放送用語辞典』がある。

ちなみに、そういう予習をしてない奴に親切に教える程、
俺はお人好しに見えるかな?

思い出してごらん。
収録続行のための緊急避難時しか、まともに受け答えせんやろ。
いつも「いいんじゃない…」って一言で終わってない?

番組の中身を決める時もそう。企画会議もそう。
データを何も揃えないで、
机上の空論と、空虚な理想論を並べてはいないか?
そういう緩い土台に立脚したかったるい質問の時も同じ。
「いいんじゃない…」。

いいかげん気付かんかいね。
(痺れを切らしたので、今回は大サービスのお説教なのだ)

自分からスキルを上げようとせんで、
惰性もしくはルーチンで続けてるから、
だからすぐにつまんなくなる。
番組がではない。
番組作りがである。

ま、いいんだけどね、それでいいならね・・。

蛇足だけど、1つだけ例を挙げておこう。

初めて使うスタジオがあったとする。
(放送局ごとに機材の陣容は微妙に違う)
俺は、誰よりも先に乗り込んで、
機材の配置から接続状況まで、
ぜーんぶ細かくメモる。(当然図解もする)
ま、結線図でもあればコピーさせてもらうが、
それより自分でメモった方が、頭に叩き込みやすい。
その上で、徹底的にシュミレーションをする。
時間があれば実際にスタジオに入って操作もする。
レコード室への最短ルートも確認する。
電リクの受け渡し系統も確認する。
ここからは普通のプロはやらんけど、
マスター(主調整室)の構成状況から送信所までの
信号の流れまで頭に入れておく。

お陰で、マスター(深夜なので無人であった)の中に
あるDAF(知らんでも良い)の故障で放送がぶっとんだ時も、
非常系統にバシッ!と切り替えて救ったことが2回ある。
※もちろん後で物凄く誉められる。放送事故キラーと言われた。
※尚、最近の自動運転はかなり安定しているので、こういうことは滅多にない。

だから、初本番前にベテランAD氏がご親切に説明してくれる時には
既にこっちは完全に熟知してるのよ。

ちなみにあっしはその手の学校は出ていやせんぜ。
全部独学だす。

『愛の貧乏脱出大作戦』必ず見なさい。
ダメな貧乏さんの醜態と、デキる達人の差はどこにある?
そういえばFMCにも居たなぁ「みなみちゃん」が。(笑)
※熊本ではたま〜にしか放送されない。


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