所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第055回

6月20日の日常から・・

さっき(23時過ぎ)ペペロンチーノ多羽沙から電話。

「夜分すいません。おてもやんについてお尋ねしたいんですが・・」
「へ?」
(こういう時は「あ」でも「え」でもなく「へ?」である・・)

「げんばくなすびのいがいがどんって何ですか?」
「お?」
(こういう時は「ん」でも「は」でもなく「お?」である・・)

「ちょっと東京の知り合いから尋ねられて、困ってるんです」
「ほう・・」(とりあえず「ほう」であろう・・)

わたしゃ長家の御隠居じゃないんじゃが、
困ってる人を見捨てられない性分なんで・・。

そう言えば、随分前にもアナル島田から
「アルプスの少女ハイジに出てきたメイドって誰でしたっけ?」
と兵庫県から電話で尋ねられたことがある。
わたしゃ図書館司書でも博物館の学芸員でも無着成恭でもないのよ・・と
思いつつ、きちんと調べてあげたのさ。
(ちなみに答は、チネッテでした・・)

「えーっとね。たしかねーー。あ、5分ちょうだい、調べるから」
と言って、一旦電話を切った。

大筋の意味合いは知っていたのだが、
いざ尋ねられると確証がない。
で、確認するために5分だけ猶予を貰ったというわけ。

ちなみに「おてもやん」の歌詞はこんなである。

>> おてもやんーー、あんた、この頃嫁人りしたではないかいな。
>> 嫁人りしたこたしたぱってん、
>> ご亭どんがぐしゃっぺだるけん、
>> まあだ盃ゃせんだった。
>> 村役、鳶役、肝入りどん・・あん人達のおらすけんで、
>> あとはどうなっときゃあなろたい。
>> 川端町つぁんきゃぁめぐろぃ。
>> 春日ほうぶらどんたちゃ、尻ひっぴゃーで、花ざかり花ざかり。
>> ピーチクパーチクひばりの子、げんばくなすびのいがいがどん。

ほとんど暗号である・・。

実際、幕末に活躍した「肥後勤王党」が、
孝明天皇に捧げた歌ではないか?・・という俗説があるくらいで、
誰が作ったのかも分からない、結構謎が多い歌なのである。

ちなみにペペロンチーノ多羽沙が尋ねた・・
>> 春日ほうぶらどんたちゃ、尻ひっぴゃーで、花ざかり花ざかり。
>> ピーチクパーチクひばりの子、げんばくなすびのいがいがどん。

について私なりの解釈をしてみると・・

春日(地名)のぼうぶら(かぼちゃ)が尻を向けている様、つまり、
おてもやんのお尻プリプリな様子に、男達が色めき立っている。
要するに「わたしはモテモテよん!」という意味のようだ。

ひばりの子(騒々しい)、げんばくなすびのいがいが(不格好な茄子)、つまり、
口先だけが達者で、不細工な男を意味しているようだ・・。

総括すると・・
「私は色っぽくてモテモテなの。アナル島田なんか相手にしないわ」
という意味になるのである。

いやぁ、実に含蓄のあるいい歌だ。

それにしてもだ。
地元に伝わる「民謡」とか文化的な伝承など、
その土地に住んでおきながら、
その意味合いを知らんことの方が多いね。

大学で「民俗学」をとっておきながら、
ちっとも勉強してこなかった自分を振り返り、
ふと反省する夜であった。
(ペペロンチーノ多羽沙に感謝)


ここで本日の記録。
昼間は、たんまり仕事。(なかなか片付かないぞと・・)
夕方は、いつもの1000円散髪「3Qカット」じゃ。
その足で、散髪屋の横にある温泉「一休」で汗を流し。
その隣りの「浜勝」でチキンカツ定食を喰う。
夜は、シネギャンの録りを見学し、
その後、娘とファミマに行き「風船(100円)」を買う。
風船大会じゃ。
それからまた仕事・・。
今、深夜1時過ぎ・・。疲れた。そろそろ寝ようっと。
明日は金峰山の『巨石』を見に行く予定。


榎田さんがプロデュースしている
「FMC」ターミナルサイトはこちらです。
http://www.fmc.or.jp/
ストリーミング放送を聞くことができます!

榎田信衛門さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「榎田信衛門さんへ」と書いて
mail@fmc.or.jpに送ってください。


Copyright (c) 2002. FMC/Getsuyo Club Ltd Partnership. All rights reserved. * Internet Explorer5以上推奨