所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第050回

6月12日の日常から・・

『心得』

〜隠密同心心得の条〜
我が命我がものと思わず、
武門の儀あくまで陰にて、
己の器量伏し、
ご下命いかにても果たすべし。
なお、死して屍拾うものなし、
死して屍拾うものなし、
死して屍拾うものなしなしなし・・(テープエコー使用)

うーん、いい。
大江戸捜査網である。

そもそも《心得》とは何か。
『新辞林』によれば・・
(1)修得していること。たしなみ。「茶の湯の―」
(2)わきまえておくべき事柄。「電話をかける時の―」
(3)ある役職の職務を下級の者が代行する時の職名。「局長―」
とある。
要は「態度」だな・・。

社会生活における様々な局面において、
自分をどう律して、どう行動するか・・・
言ってみれば「規範」「モラル」「道徳」ってやつか。
要するに「修身」だな。

壁に下らん落書きをするやつ。
勝手にモノを持って帰るやつ。
学び舎で教えを乞うておきながら居眠りしてるやつ。
こういうのは全て《不心得者》ということになる。

ちなみに不心得とは「心がけやたしなみのないこと」である。

どうして日本には「不心得者」が増えてしまったのだろうか。

自我を露にする部分では十分大人であるにも関わらず、
その中核をなす「自己主張」に於いて、
全く《お子ちゃま》なやつの多いこと多いこと。

ちなみに不心得者ってぇのが大嫌い。

「提案せよ!」って言う時にダンマリを決め込むやつ。
・・これミーティングという局面における不心得者である。

「携帯はマナーモードで・・」って言ってるのに着メロ鳴らすやつ。
・・これも指示に従属しなければならない局面における不心得者。

要は「自分を律することが出来ない馬鹿(お子ちゃま)」ってこと。

日本は腐ってるね。
政治も経済も、文化も・・
皆、不心得な輩(やから)によって支配されているもの・・。


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