所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。


第049回

6月11日の日常から・・

昨夜は臨時休刊とさせて頂いた。
1日中、立ちっ放しだったもんで、
太腿からふくらはぎにかけてパンパンに腫れてしまい、
「こりゃ、やっとられんわ」てな状態だったもんで・・。

右膝の関節が微妙にズレておる関係で、
立ってる時の左右のバランスが悪い。

昨日の場合、朝から『熊日さわやか熟年講座』の講師で
ござんしょ。
で、その後は『湖東カレッジ』で授業ですけんね。
まぁ、立ちっ放しっちゅうわけですたい。

ちなみに右膝が故障した原因は・・

ある日、バイクで出かけようとした時、
ハンドルロック(普段はかけていなかった)していたのを
忘れて、ゆっくりと出発。

いつものようにスロースピードで一旦Uターン(左方向)する。
(ハンドルロックをしている方向そのまんま・・なので気付かない)

180度のUターンを終えてさあ加速!
ややっ!ハンドルが左方向のまんま戻らない!

意識と身体は「前進モード」なのに、
バイクだけが左方向に突き進む。

ガッシャーン!

全然スピードは出ていなかったものの、
担いでいた機材をかばったため、
右膝をアスファルトの地面に痛打!

もの凄い激痛に地面を転がりのたうち回るが、
あまりにコケ方が情けないため、大笑いしながらの
七転八倒であった。
(いつも朗らかな私)

その後、痛みは半年以上続いたのであった。

後から分かったことだが「剥離骨折」していたのであった。
(そんなもん後から分かるな!)

ちなみに右手の小指のずぅっと根元。
手首に近い部分もかつてポキリと骨折したが、
我慢で治した。(お陰で骨はズレておる)

なまじ空手なんかを中途半端にかじったもんで、
異常な我慢強さだけが堅固に形成されておる。

確かに、似非同和団体に呼びつけられて
10時間近く恫喝されまくったことがあるが、
最後まで脅しに屈しなかった《異常な精神力》というのも
あったりするが・・。

強烈な痛みには耐えられるんだけど、
筋肉痛とか浮腫み(むくみ)とかいう中途半端なやつは苦手。
わがままな肉体である。

皆さん、健康には注意しましょう。

あ、話は変わるけど。
実は、かなり《廃虚》が好き。

私にとって最も癒し系の物は何か?というと
実は、《廃虚》・・かもしれない・・・。

勘違いしないで欲しい。
単なる「恐いもの見たさ」とか「肝試し」「レトロ趣味」とかではない。

そこが何故《廃虚》となってしまったのか?
そこで生活していたであろう人々の姿はどんなであったろうか?

その場所に立って、廃虚から「何か」を感じ取りたいのである。

『建物や町』というものには、
それが必然であろうと偶発であろうと、
あるいは恣意的なものであろうとなかろうと、
全てのものに《社会的使命》というものがあって、
だからこそ、この世に存在することが許されている。

使命とは・・
経済環境や、文化環境、あるいは運営主体の嗜好によって、
《必要なもの》と認められている期間、
そのニーズに沿って立派に役立て!ということ。

しかし、ニーズが消滅した瞬間。
多くの物は《破壊と再生》という、超新星爆発にも似た末路を辿る。

つまり廃虚とは、超新星(再生)化することなく、
全ての活動を停止した状態で佇んでいる「遺跡」のことである。

※余談だが、FMCの番組『空家探訪』は、破壊と再生の前に「再利
 用」という選択肢があってもいいんじゃないの?・・というコンセ
 プトで立案したものである。

だが・・
人間の生活や仕事など、全ての営みが途絶えて、
そして時間と共に朽ち果てて行く様を見るにつけ、
思考回路を活性化させてくれる何か不思議なエネルギーを感じてしまう。

強引に表現すれば・・『饒舌な無言』ってとこか。

実は、もう10年くらい温めている構想があって、
それは長崎県端島(俗称・軍艦島)に立ち、
放置された近代建築物を眺めながら、
産業って?文化って?社会って?・・
で、日本って何?・・
そんなテーマで、
気の合う仲間と延々トークバトルを展開する。

・・・という筑紫哲也的な番組を録りたいと考えている。

端島は、
そんなことを考えさせるにはこれ以上は無い!と断言できる
希有なロケーションである。
「世界文化遺産」クラスの極めて重要な文化財と言ってよい。

※ちなみに端島は、現在は長崎県高島町が所有している。
(三菱マテリアルから無償譲渡された)

今後、文化遺産としても重要さを増すだろう。
危険を伴うので、勝手に上陸できないようだが、
そこはそこ、きちんとしたお伺いを立ててやれば良いことであろう。
当然、「何も壊さない」「何も持ち去らない」「何も置いていかない」
というのは基本中の基本である。

でね・・そろそろやりたいな・・と。
機は熟したかと・・。
(どんな「機」やねん!?)

今週のFMCミーティングでぶちあげる予定。
スタッフ達の憂鬱な顔が目に浮かぶ。(笑)


榎田さんがプロデュースしている
「FMC」ターミナルサイトはこちらです。
http://www.fmc.or.jp/
ストリーミング放送を聞くことができます!

榎田信衛門さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「榎田信衛門さんへ」と書いて
mail@fmc.or.jpに送ってください。


Copyright (c) 2002. FMC/Getsuyo Club Ltd Partnership. All rights reserved. * Internet Explorer5以上推奨