所謂日常日記
榎田信衛門「鯨のしっぽ」
本を読む、テレビを見る、
街を歩く、田舎を彷徨う、
物を喰らう・・。
日々の出来事の中で、
一瞬「海馬」に蓄積された記憶を
このページに綴っていこうと思う。

「海馬(hippocampus)」
大脳の古皮質に属する部位で、欲求・本能・自律神経または記憶に関する中枢器官。

第031回

5月22日の日常から・・

久々に「大学」である。

プッタネスカ未由紀とバイブ山本が『廃刊』の
余ってるやつを大学で配るというので、
その模様を見学させてもらいつつ、
何かネタがあれば『日刊FMC』で使わせてもらう
腹づもりで同行することにした・・というわけ。

まずは『熊本県立大学』である。
かつて『熊本女子大』であったところだが、
共学後の現在は、当然《男》もウヨウヨしている。

でも、何だか《活気》が無い。
学食も店じまいした後だった。
(まだ夕方前なんだけど・・)

サークル棟なんかに『廃刊』をバラ撒き、
そそくさと退散。

お次は『熊本大学・黒髪キャンパス』である。
全体的に野暮ったいムード満点のキャンパス内を
トボトボ歩きつつ、
ここでもサークル棟なんかに配って退散。

最後は『熊本学園大学』・・。
あっしが2年間だけ通った大学である。
ちなみに高校はここの付属高校だったんで、
通算5年はこのキャンパスに通ってたわけか・・。

それにしても随分様変わりしている。
建物も増えたし、いろんなところでリフォームも
進んでいる。

ここのサークル棟は5階建のビル(デカい!)で、
ひと頃はそれはもう熱気あふれる空間だっただよ。

そんな建物&そこら辺にいる学生諸君を
ぼんやりと眺めて感じる《違和感》・・。

うーん、なんだろう。
そうだな・・多分そうだ。(勝手に納得)

なんだか最近の大学って、
アンニュイっつうか、締まりが無いというか、
いい意味悪い意味含めて《メリハリ》が無いんだね。

熱く生きることに対するシラケなのか・・?

少なくとも、
シラケきった奴に熱い言葉を投げかける方がカッコ良かった
俺達の時代とは、その趣きを異としているようだ。

今思えば全て笑い話なんだろうな・・。
民族派とサヨクが殴り合った場所、
鉄パイプで殴られた血まみれ男が転がっていた場所・・。

21世紀の今は、無機質な笑顔が静かに通り過ぎるだけ。
※あ、これは子供の頃の記憶だからね。(まだ30代よ)

80年代半ば・・。
気がつけば、私はこの場所で大学生であった。

出枯らし茶だけで何時間もメディア論を戦わせた場所、
朝まで星を眺めながら「宇宙とは何か」を論じ合った場所、
たかだか学園祭のあり方なんぞで大喧嘩しちゃった場所、
カレーを10秒で喰った場所・・。

これらも何だか変わっちまった。
場所はそのまま残っているのにね。

でも《空気》が違う・・。

ま、それは当たり前か・・。
《時代》が違うんだもの。

ノスタルジーってやつの囁きなんだなきっと。


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